JATI-ATI資格とは?費用・難易度・取得方法を解説【2026年版】
JATI-ATIとはどんな資格か

パーソナルトレーナーやスポーツ指導者を目指す方にとって、資格選びは重要なステップです。「NSCA-CPT」や「NESTA-PFT」という名前はよく知られていますが、「JATI-ATI」という資格については「どんな資格なのかよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、JATI-ATI(認定トレーニング指導者)の概要から費用・難易度・取得方法まで、2026年最新の情報を詳しく解説します。NSCA・NESTAとの違いも徹底比較しますので、どの資格を取るべきか迷っている方にも役立つ内容となっています。
JATIの概要と設立背景
JATI(ジャティ)は「Japan Association of Training Instructors(日本トレーニング指導者協会)」の略称です。2007年に、日本のスポーツ科学者・競技指導者・研究者たちによって設立されました。
設立の背景には、日本のスポーツ・フィットネス現場における「科学的根拠に基づくトレーニング指導」の普及という目的がありました。それまで日本の指導現場では感覚や経験に頼ったトレーニング指導が多く、科学的なエビデンスに基づく体系的な知識を持つ指導者が不足していたのです。JATIはこの状況を改善するため、日本のスポーツ現場に根ざした理論体系を構築し、指導者の質の向上を図ることを使命としています。
現在、JATIは日本のフィットネス・スポーツ業界において重要な地位を占めており、実業団・大学・高校などのスポーツ現場を中心に、JATI認定資格保有者の需要が高まっています。
ATI・AATI・STIの3段階
JATIの資格体系は3段階に分かれています。それぞれのレベルと対象者を理解することで、自分に合った目標設定ができます。
ATI(認定トレーニング指導者)
JATIの入門・標準レベルの資格です。一般成人を対象としたトレーニング指導に必要な基礎知識と実践スキルを証明します。フィットネスクラブのスタッフ、パーソナルトレーナー、スポーツコーチなど、幅広い職種の方が取得を目指す資格です。本記事でメインに解説するのはこのATIレベルです。
AATI(認定上級トレーニング指導者)
ATI取得後、現場での指導経験を積んだ方が目指す上位資格です。より専門的・高度なトレーニング理論と、アスリートや特殊なニーズを持つクライアントへの対応力を証明します。現場経験者向けの内容となっており、指導者としてのキャリアアップを目指す方に向けた資格です。
STI(認定専門トレーニング指導者)
JATIの最上位資格です。研究者・高度な専門指導者を対象とした資格で、スポーツ科学の最前線にある知識と指導力を証明します。大学教員・研究者・トップアスリートの専属トレーナーとして活躍する方が目指すレベルです。
どんな人に向いている資格か
JATI-ATIは、以下のような目標を持つ方に特に向いています。
- 日本のスポーツ現場(実業団・高校・大学等)でトレーナーとして活躍したい方
- 科学的なトレーニング理論を日本語で体系的に学びたい方
- スポーツコーチや体育教員と連携してアスリートを支援したい方
- フィットネスクラブで上級スタッフ・指導員として認定を受けたい方
- NSCAやNESTAとは別の視点からトレーニング理論を深めたい方
逆に、大手フィットネスクラブへの就職を最優先に考えている方や、海外でも通用する資格が欲しい方には、まずNSCA-CPTの取得を検討することをおすすめします。
JATI-ATI取得要件と試験概要

受験要件
JATI-ATIの取得には、単なる試験受験ではなく、複数のステップをクリアする必要があります。これがNSCA-CPTなどと大きく異なる点のひとつです。
取得プロセスは以下の順番で進みます。
- JATI会員登録:年会費6,000円(正会員)の支払いが必要
- 一般科目テスト合格:自宅受験のWebテスト形式。スポーツ科学の基礎知識を問う
- 専門科目養成講習会の受講:5日間(計40時間程度)の集中講習。会場での受講が必須
- 実技実習の修了:1日間の実技演習。実際のトレーニング指導の実践を行う
- 最終筆記試験の合格:論述式を含む筆記試験に合格することで資格取得
この一連のプロセスを経ることで、JATI-ATIの資格が認定されます。コンピュータベースで随時受験できるNSCA-CPTと異なり、JATI-ATIは養成講習会への参加が必須となっているため、スケジュール調整が重要です。
試験の難易度
JATI-ATIの難易度は、パーソナルトレーナー向け資格の中でも高めの部類に入ります。
- 合格率:約60〜70%(ATIレベル)
- 難易度評価:★★★★(NSCA-CPTの★★★より高め)
難易度が高い理由は主に2点です。まず、試験に論述式問題が含まれていること。選択式のみのNSCA-CPTと異なり、自分の言葉でトレーニング理論を説明する能力が求められます。次に、実技評価があること。指導実践の評価も資格取得の要件に含まれており、知識だけでなく実践力も問われます。
ただし、養成講習会を受講することで試験に必要な知識と実技の基礎が習得できるため、講習をしっかり活用すれば合格は十分に目指せます。
必要な勉強時間
JATI-ATIは養成講習会の受講が必須のため、独学のみでの取得は制度上不可能です。最低でも3〜6ヶ月の準備期間を見込むことをおすすめします。
一般的な学習スケジュールは以下の通りです。
- 1〜2ヶ月目:一般科目テストに向けた基礎知識の学習(解剖学・生理学・トレーニング科学の基礎)
- 2〜4ヶ月目:養成講習会の受講(5日間)+実技実習(1日)
- 4〜6ヶ月目:最終筆記試験に向けた復習・論述対策
養成講習会の日程は年に数回しか開催されないため、希望するスケジュールで受講できるとは限りません。早めに情報収集して申し込みを行うことが重要です。
JATI-ATI取得にかかる費用

費用の内訳
JATI-ATIの取得には複数の費用が発生します。費用の内訳と目安金額を確認しておきましょう。
| 費用項目 | 目安金額 |
|---|---|
| 入会金(正会員) | 約5,000〜10,000円 |
| 年会費(正会員) | 6,000円 |
| 養成講習費 | 約50,000〜70,000円 |
| 受験料 | 約15,000〜20,000円 |
| テキスト・教材費 | 約5,000〜10,000円 |
| 合計目安 | 約10〜15万円 |
NSCA-CPTやNESTA-PFTと比較すると、JATI-ATIは費用がやや高めになります。これは主に養成講習費が必須となっているためです。ただし、この講習費には5日間の専門指導が含まれており、試験対策と実務スキルの習得が同時に行えるという価値があります。
| 資格 | 費用概算 | 内訳特徴 |
|---|---|---|
| JATI-ATI | 10〜15万円 | 養成講習費が必須 |
| NSCA-CPT | 5〜8万円 | 受験料のみ(独学可) |
| NESTA-PFT | 5〜8万円 | コース形式が一般的 |
注意:養成講習会の日程は年数回のみ
養成講習会の開催日程は年に数回(東京・大阪・名古屋・福岡など主要都市で開催)に限られています。希望の日程に申し込めるよう、早めに情報収集して申し込みをしましょう。定員が決まっているため、締め切りに間に合わなかった場合は次の開催まで待つ必要があります。
JATI-ATIとNSCA・NESTAの違い

| 項目 | JATI-ATI | NSCA-CPT | NESTA-PFT |
|---|---|---|---|
| 認定機関 | 日本(JATI) | 米国(NSCA) | 米国(NESTA) |
| 試験形式 | 論述式+実技 | 選択式のみ | 選択式が中心 |
| 費用 | 10〜15万円 | 5〜8万円 | 5〜8万円 |
| 難易度 | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
| 強みの現場 | 実業団・学校スポーツ | フィットネスクラブ・パーソナル | 独立開業・ビジネス |
| 海外通用度 | △ | ◎ | ◎ |
| 独学可否 | 不可(講習必須) | 可 | 条件付き可 |
NSCAとの主な違い
NSCA-CPTとJATI-ATIの最大の違いは、その「軸足」にあります。NSCAは世界135カ国に展開するグローバルスタンダードの資格で、英語文化圏のフィットネス・スポーツ科学に基づいた内容が中心です。日本での認知度も非常に高く、大手フィットネスクラブの求人では「NSCA-CPT保有者優遇」という記載が多く見られます。
一方、JATIは日本のスポーツ科学者によって設立された国内資格であり、日本のスポーツ現場の実情に即した理論体系を持っています。日本語でのエビデンスが充実しており、日本語論述での試験対応力も求められるため、日本の現場に根ざした指導力を証明するものとして評価されています。
NESTAとの主な違い
NESTA-PFTはビジネス・実践面の強さが特徴です。クライアント獲得・マーケティング・収益管理など、独立開業やフリーランスとして活動する際に直結するスキルも習得できます。一方、JATIは学術的・科学的根拠の習得に重きを置いており、スポーツ科学の理論を深く学びたい方に適しています。
JATI取得が有利なシーン
以下のキャリアを目指す方には、JATI-ATIの取得が特に有利に働きます。
- 実業団・スポーツチームのトレーナー職:日本のスポーツ界ではJATIの認知度が高く、チームトレーナーの採用条件に挙げられることもあります
- 大学・高校の体育会系コーチング:学術的なトレーニング理論の裏付けが求められる教育機関での指導に向いています
- フィットネス施設の上級指導員:JATI-ATIの取得は施設内での昇格や手当増加につながるケースがあります
JATI-ATIの勉強方法

講習前の予習(推奨教材)
JATI-ATIの養成講習会では、スポーツ科学の広範な知識が扱われます。講習前に基礎知識を身につけておくことで、講習中の理解度が格段に上がります。おすすめの事前学習教材は以下の通りです。
- NSCAのテキスト「ストレングストレーニング&コンディショニング(第4版)」:世界標準のトレーニング科学テキストとして最適。解剖学・生理学・プログラム設計の基礎が網羅されています
- JATIの公式テキスト・参考資料:JATI公式サイトから入手可能。試験の出題傾向に即した内容を学べます
- 解剖学・運動生理学の基礎テキスト:筋肉の名称・機能・骨格の理解は試験の基礎となります
養成講習での効果的な学び方
養成講習会は5日間の集中講習です。この機会を最大限に活かすための方法を紹介します。
まず、講習の前日までに事前資料を読み込んでおくことが重要です。講習中に理解できない部分を後回しにせず、その場で質問する積極的な姿勢が合格率向上につながります。また、実技実習では実際に指導の動作を繰り返し練習し、正確なフォームと指導の言語化を練習しましょう。
講習終了後は必ず当日中にノートを整理する習慣をつけましょう。5日間で大量の情報が提供されるため、復習せずにいると知識が定着しません。
筆記試験対策のポイント
最終筆記試験は論述式問題を含むため、「知識を理解し、自分の言葉で説明できる」能力が求められます。以下の対策を実践しましょう。
- キーワードの定義を暗記する:各専門用語の定義を正確に答えられるようにする
- 事例問題への対応:「○○のクライアントに対してどのようなプログラムを作成するか」という形式の問題は、プログラム設計の原則を理解していれば対応できます
- 論述練習:過去の問題例を参考に、200〜400字程度の論述を書く練習を重ねましょう
JATI取得後のキャリア

スポーツ団体・競技チームのトレーナーへ
JATI-ATIを取得後のキャリアパスとして最も注目されているのが、実業団・プロスポーツチーム・大学体育会のトレーナーとしての就職です。日本のスポーツ界ではJATI認定資格の認知度が高まっており、特に競技スポーツの現場では「日本のスポーツ科学に根ざした指導者」としての評価が高いです。
実業団トレーナーは企業の福利厚生的な側面も持ちながら、アスリートのパフォーマンス向上をサポートするやりがいのある仕事です。月給25〜40万円程度の求人も多く、フィットネスクラブとは異なる安定したキャリアパスを提供しています。
フィットネスクラブの上級スタッフとして
JATI-ATIを取得することで、フィットネスクラブ内での上級スタッフ・指導員としてのポジションを得やすくなります。特に、NSCAやNESTAと合わせてJATI-ATIを保有することで、多角的な知識を持つ専門家として評価されます。資格手当や昇給につながるケースも多く、キャリアアップのひとつの手段として有効です。
上位資格(AATI・STI)へのキャリアパス
ATI取得後は、現場での指導経験を積みながら上位資格(AATI・STI)を目指すキャリアパスがあります。AATIはより専門的・高度な指導力を証明する資格であり、一定期間の現場経験とさらなる学習が必要です。
長期的には、スポーツ科学の研究・教育の分野に進む道も開かれており、大学院進学や研究機関への就職につながることもあります。JATIはスポーツ科学の学術的なキャリアパスの入口としても機能しています。
DEED-STLとJATI資格

DEED-STLでのトレーニング科学の学び
DEED-STL(パーソナルトレーナー養成スクール)は東京・新宿を拠点に関東9店舗を展開し、年間50,000人以上のクライアントに対応してきた実績を誇ります。主にNSCA-CPTの合格を目指したカリキュラムを提供していますが、その内容はJATI試験にも直結する高水準のものです。
DEED-STLで学ぶトレーニング科学の内容は、JATI-ATIの試験範囲とも大きく重複しています。DEED-STLでの学習を通じて、JATI試験に必要な基礎知識を効率的に習得することができます。
JATI学習にも活きる運動生理学・バイオメカニクス
DEED-STLのカリキュラムの柱は、運動生理学(32時間)とバイオメカニクス(15時間)です。これらはNSCA-CPT試験だけでなく、JATI-ATI試験でも重要な出題分野です。
運動生理学では、筋収縮のメカニズム・エネルギー代謝・心肺機能の適応など、トレーニングが人体に与える影響を科学的に学びます。バイオメカニクスでは、正確な動作分析・効果的なフォーム指導の根拠となる力学的原理を習得します。これらの深い知識は、JATI試験の論述問題においても確かな回答の裏付けとなります。DEED-STLの強み
- 週1回×4時間×26回=計104時間の充実した授業時間
- 運動生理学32時間・バイオメカニクス15時間の専門教育
- NSCA対策講座(別途132,000円)で合格を最大化
- 東京・新宿ほか関東9店舗で通いやすい
- グループ・マンツーマン選択可の柔軟なスタイル
- 日本最大級のジム求人サイト連携で就職支援充実
- スポーツ科学を深く学びたい方もカバーできるカリキュラム
よくある質問(FAQ)

Q. JATIの養成講習はどこで受けられますか?
東京・大阪・名古屋・福岡など主要都市で年数回開催されています。日程はJATI公式サイトで確認できます。開催回数が少ないため、希望するスケジュールで受講できない場合もあります。早めの申し込みが必要です。交通費・宿泊費などの費用も考慮してスケジュールを立てましょう。
Q. JATIとNSCAはどちらを先に取るべきですか?
キャリア目標による違いが大きいです。海外展開・大手フィットネスクラブへの就職を目指すならNSCA-CPT、日本のスポーツ現場(実業団・学校)を目指すならJATI-ATIが有利です。両方取得するならNSCA-CPT → JATI-ATIの順が一般的です。NSCAで科学的な基礎知識を英語ベースで習得し、その後JATIで日本のスポーツ現場に特化した内容を深める流れが効率的です。
Q. JATI-ATIは独学で取れますか?
養成講習会の受講が必須のため、完全な独学での取得はできません。ただし講習前の自主学習は効果的で、NSCAやJATIの公式テキストを事前に読み込んでおくと理解度が上がります。また、一般科目テスト(Webテスト)は自宅受験のため、そちらに向けた自主学習は必須です。
Q. DEED-STLではJATI試験の対策もできますか?
直接的なJATI対策コースはありませんが、DEED-STLで学ぶ運動生理学(32時間)・バイオメカニクス(15時間)はJATI試験にも直結する内容です。スポーツ科学の基礎を深く学びたい方はぜひご相談ください。NSCA-CPT合格後にJATI-ATIを目指すキャリアプランのご相談にも対応しています。
まとめ|JATI-ATIは日本のスポーツ現場を目指す人に最適な資格

JATI-ATIは、日本のスポーツ科学・フィットネス現場に特化した高水準の資格です。取得には養成講習会の受講が必須であり、論述式・実技評価を含む試験をクリアする必要があるため、難易度はNSCA-CPTよりも高めです。
しかし、日本のスポーツ界における認知度・信頼度は非常に高く、実業団・大学・高校のスポーツ指導者を目指す方にとっては、非常に価値ある資格といえます。科学的なトレーニング理論を日本語で体系的に学びたい方にも最適です。
- 取得費用目安:10〜15万円
- 合格率:約60〜70%(ATIレベル)
- 難易度:★★★★
- 強みの現場:実業団・学校スポーツ・フィットネス上級指導員
DEED-STLでは、JATI学習に直結する運動生理学・バイオメカニクスを深く学べます。まずは無料カウンセリングで、あなたのキャリア目標に合った学習プランを相談してみてください。
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