スポーツトレーナー資格9選|目的別の選び方と取得条件を比較

「スポーツトレーナーを目指したいけれど、資格の種類が多くてどれから取ればいいのかわからない」と迷っていませんか。結論からお伝えすると、スポーツトレーナーという名称の国家資格はなく、関わりたい現場と担いたい役割によって選ぶべき資格が変わります。

この記事では、スポーツトレーナー資格を「チーム帯同」「医療系」「フィットネス現場」「パーソナル」の4つの目的に分け、JSPO-AT、NATA-ATC、NSCA-CSCSなど9資格の受験条件・費用・向いている現場を比較します。2026年4月にNSCAジャパンが告知したCSCS受験条件の変更時期も、各団体の公式情報をもとに整理しました。

目次

  1. スポーツトレーナー資格の前提|必須の資格はあるのか
  2. スポーツ現場の役割から見るスポーツトレーナー資格マップ
  3. スポーツトレーナー資格9つの比較表
  4. チーム・競技者を支えるスポーツトレーナー資格(民間資格)
  5. 医療系国家資格をスポーツトレーナーとして活かす方法
  6. 目的別|スポーツトレーナー資格の選び方
  7. パーソナル・フィットネス現場を目指す人の資格準備と学び方
  8. スポーツトレーナーになるまでのルートは?
  9. スポーツトレーナー資格に関するよくある質問
  10. まとめ|スポーツトレーナー資格は目的と現場から逆算して選ぼう

スポーツトレーナー資格の前提|必須の資格はあるのか

スポーツトレーナーとして働くために、法律で一律に求められる資格はありません。とはいえ「資格がなくても何でもできる」わけではなく、施術に関わる行為には国家資格が必要です。まずは資格の位置づけを押さえておくと、この後の比較が読みやすくなります。

スポーツトレーナーという国家資格はあるのか?

「スポーツトレーナー」という名前の国家資格は存在しません。スポーツトレーナーは、競技者やスポーツ愛好者の体づくりやケガの予防、復帰までのサポートに関わる人をまとめて呼ぶ職種名です。

実際の現場では、外傷予防と救急対応を担うアスレティックトレーナー、筋力やスピードを高めるストレングス&コンディショニングの専門家、医療資格を持ってリハビリや施術を行うスタッフなど、役割の異なる人が同じ「トレーナー」と呼ばれています。資格は、その役割を担うための知識や技能を持っていることを示す手段だと考えるとわかりやすいでしょう。

資格がないとできない行為はあるのか?

施術にあたる行為の一部は、国家資格がなければ業として行えません。たとえば、あん摩・マッサージ・指圧・はり・きゅうを業とするには、それぞれの免許が必要だと法律で定められています。

柔道整復師であっても、医師の同意を得た場合のほかは脱臼や骨折の患部に施術してはならず、例外は応急手当に限られます。理学療法士も、医師の指示の下で理学療法を行う資格です。民間資格のトレーナーは、運動指導やコンディショニング、緊急時の初期対応といった範囲で力を発揮し、治療が必要な場面では医師や医療資格者に引き継ぐのが基本になります。判断に迷う行為は、所属先やチームドクターの方針を必ず確認してください。

関連記事:パーソナルトレーナーになるには国家資格が必要?代表的な資格を解説

国家資格と民間資格はどう違う?

国家資格は法律に基づいて国が免許を与えるもの、民間資格は団体が独自の基準で認定するものです。スポーツトレーナーに関わる医療系国家資格は、原則として3年以上の養成課程で学んでから国家試験に合格する必要があります。

民間資格は、講習会の受講や試験の合格で取得でき、学生や社会人でも挑戦しやすい点が特徴です。その一方で、JSPO-ATが4年ごとの登録制であるように、取得後に登録や更新が必要な資格も多くあります。取得の手間だけでなく、維持にかかる時間や費用も含めて比較しましょう。

スポーツ現場の役割から見るスポーツトレーナー資格マップ

スポーツトレーナー資格は、「現場でどの役割を担いたいか」から逆算すると迷いにくくなります。資格名から探すと似た名前が多く混乱しがちですが、役割ごとに整理すると候補は自然に絞れます。

担う役割主な仕事の例関連する資格主な活躍の場
外傷・障害の予防と救急対応ケガの予防策、コンディション管理、発生時の初期対応と医療者への引き継ぎJSPO-AT、NATA-ATC(BOC認定)競技団体、チーム、学校の運動部
競技力を高めるトレーニング指導体力測定、期分けを考えたトレーニング計画と指導NSCA-CSCS、JATI-ATIチーム、大学、トレーニング施設
施術・リハビリ医師の指示や同意の範囲での理学療法・柔道整復・あはき施術理学療法士、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師医療機関、接骨院・治療院、チーム
一般の人の運動指導体づくり、健康づくり、パーソナル指導NSCA-CPT、健康運動指導士フィットネスクラブ、パーソナルジム、自治体事業

外傷予防と救急対応を担うなら?

ケガの予防から救急対応までを担いたい人は、JSPO-ATが中心的な候補です。日本スポーツ協会はJSPO-ATの役割を、スポーツ活動中の外傷・障害予防、コンディショニングとリコンディショニング、安全と健康管理、医療資格者へ引き継ぐまでの救急対応と定めています。海外、特に米国での活動を視野に入れるならNATA-ATC(BOC認定)も選択肢になります。

競技力を高めるトレーニング指導を担うなら?

筋力やパワー、スピードを高めるトレーニングを設計したい人には、NSCA-CSCSやJATI-ATIが向いています。どちらもトレーニング科学に基づいたプログラム作りを学ぶ資格で、CSCSは試験に「プログラムデザイン」や「テストと評価」の領域を含みます。

ケガの施術やリハビリに関わるなら?

ケガをした選手への施術やリハビリに直接関わりたい人は、医療系国家資格が軸になります。理学療法士、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師は、それぞれ法律で業務の範囲が定められており、民間資格では代わりになりません。

一般の運動愛好者やジム会員を指導するなら?

フィットネスクラブやパーソナルジムで幅広い人を指導したい場合は、NSCA-CPTや健康運動指導士が候補です。競技者だけでなく、健康づくりや体型改善を目的とする人まで対象が広がるため、就職先の選択肢も多くなります。

スポーツトレーナー資格9つの比較表

主なスポーツトレーナー資格9つを、条件と費用で比較すると次のとおりです。金額はいずれも2026年9月11日に各団体の公式ページで確認した内容で、会費やテキスト代などは別に必要になる場合があります。

資格区分・認定団体主な受験・受講条件公式に記載の費用(税込)
JSPO-AT(公認アスレティックトレーナー)民間/日本スポーツ協会受講年4月1日時点で満20歳以上、加盟団体等の推薦で養成講習会へ。または免除適応コース承認校で履修受講料110,000円(令和8年度・テキスト代別)、登録料4年間23,000〜27,000円+初期登録手数料3,300円
NATA-ATC(BOC認定)米国/BOCCAATE認定の教育プログラムで修士号を取得し、BOC試験に合格申請料75ドル(NATA会員)/100ドル(非会員)、受験料490ドル(米国・カナダ以外)
NSCA-CSCS民間/NSCA(NSCAジャパン)会員であること、学位(学士以上)または高度専門士、有効なCPR/AED認定認定試験50,270円(1セクション受験は34,100円、初回は両セクション受験が必須)
NSCA-CPT民間/NSCA(NSCAジャパン)会員であること、満18歳以上、高校卒業等、有効なCPR/AED認定認定試験46,090円
JATI-ATI民間/日本トレーニング指導者協会養成講習会の受講(学歴・指導歴・競技歴の条件あり)または養成校で単位修得講習会:一般科目60,500円・専門科目66,000円、認定試験33,000円(2026年度)
健康運動指導士民間/健康・体力づくり事業財団養成講習会(保有資格や学歴で40〜104単位)または養成校の講座を修了講習会137,500〜291,500円(教材込み)、受験料13,619円、登録料25,300円(5年間)
理学療法士国家資格/厚生労働大臣免許指定の学校・養成施設で3年以上学び、国家試験に合格学校により異なる
柔道整復師国家資格/厚生労働大臣免許指定の学校・養成施設で3年以上学び、国家試験に合格学校により異なる
あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師国家資格/厚生労働大臣免許認定の学校・養成施設で3年以上学び、各国家試験に合格学校により異なる

表からわかるとおり、民間資格は数万円から30万円程度の受験・受講費用が公式に示されている一方、国家資格は3年以上の通学が前提となり、費用も期間も大きく変わります。「いつまでに現場に出たいか」と「どこまでの業務に関わりたいか」の2軸で考えると、自分に合う資格が見えてきます。

チーム・競技者を支えるスポーツトレーナー資格(民間資格)

競技者やチームを支えるスポーツトレーナーを目指すなら、JSPO-AT、NATA-ATC、NSCA-CSCS、JATI-ATIの4つが主な候補です。どれも取得までの前提条件が異なるため、自分の学歴や所属と照らし合わせて確認しましょう。

JSPO-ATはどうすれば取得できる?

JSPO-ATの取得ルートは、日本スポーツ協会が行う養成講習会を受講する方法と、協会が承認した大学・専門学校などで対応カリキュラムを履修する方法の2つです。

令和8年度の開催要項によると、養成講習会は受講年の4月1日時点で満20歳以上の人が対象で、日本スポーツ協会や加盟団体などからの推薦が必要です。募集人数は100名程度で、共通科目150時間、専門科目600時間、現場実習180時間が設けられています。受講料は合計110,000円で、専門科目では知識確認テストや実技確認テストに加え、CBT形式の検定試験が行われます。

もう一つの免除適応コース承認校では、講習会と同じカリキュラムを学校で履修することで、講習や試験の一部またはすべてが免除されます。ただし、手続きは在学中に行う必要があり、卒業後には申請できない点に注意が必要です。

個人での申し込みは受け付けられていないため、社会人が講習会ルートを目指す場合は、競技団体や所属先とのつながりが欠かせません。実際に、整形外科グループに勤める理学療法士が推薦を受けて養成講習会に進み、JSPO-ATを取得したことを報告している例もあります(浜脇整形外科グループのブログ、2019年12月)。医療系国家資格にスポーツ現場の専門性を上乗せする選択肢として参考になります。

NATA-ATC(BOC認定)は日本から目指せる?

NATA-ATCは日本から目指すこともできますが、CAATE(アスレティックトレーニング教育認定委員会)が認定する教育プログラムで修士号を取得することが前提になります。

NATAは、認定アスレティックトレーナーになるには認定プログラムで修士号を取得し、BOCの試験に合格する必要があると説明しています。BOCも、受験者はCAATE認定プログラムの修了とプログラム責任者による確認が必要だとしています。受験費用は申請料が75ドル(NATA会員)または100ドル(非会員)、受験料が米国・カナダ以外で490ドルです。

また、米国の多くの州ではこの試験の合格がライセンス取得の条件になっています。英語で学ぶ期間や留学費用まで含めて長期計画を立てられる人向けの資格といえるでしょう。国際的な枠組みで受験できる例外もあるため、検討する際はBOCの公式情報を必ず確認してください。

NSCA-CSCSの受験条件は何が変わる?

日本の大学で学士号を取得した人は、2035年末まで現行の受験条件でCSCSを受験できます。NSCAジャパンは2026年4月9日、米国外で学位を取得した受験者について、新しい受験条件の適用開始を2036年1月以降とすることを告知しました。

新しい受験条件は、NSCAが認定するストレングス&コンディショニング関連の教育プログラムを卒業して学位を取得していること、または同プログラムに在学し卒業見込みであることです。2018年8月の告知では2030年からの施行予定とされていましたが、米国内で学位を取得した人は2030年1月から、米国外で学位を取得した人は2036年1月からと、適用時期が分けられました。すでにCSCSを持っている人の資格保持や更新には影響しないとされています。

現行の受験条件は、NSCAジャパン会員であること、学位(学士・修士・博士)または高度専門士の称号を持っていること、有効なCPR/AED認定を受けていることです。CPR/AEDは、実技評価を含み成人を対象とした講習である必要があり、オンラインだけの講習は認められていません。試験は基礎科学セクション(1時間30分)と実践/応用セクション(2時間30分)に分かれ、受験料は50,270円です。新条件下での詳細な扱いは今後の公式発表を確認しましょう。

JATI-ATIはどんな人に向いている?

JATI-ATIは、日本語で体系的にトレーニング指導を学びたい人や、学歴以外の指導経験・競技経験を活かして挑戦したい人に向いています。

2026年度の養成講習会は、4年制大学の卒業者(見込み含む)、短期大学・高等専門学校・専門学校(2年制以上)の卒業者のほか、高校卒業後3年以上の運動指導経験がある人や、プロ競技歴または全日本レベルの競技歴がある人も受講資格の対象です。講義はオンデマンド形式で、認定試験は一般科目と専門科目の各90分・90問のマークシート方式で行われます。受験時にはJATIの個人正会員であることも条件で、受験料は33,000円です。2026年度は10月18日、12月〜翌2月(地区別)、2027年3月28日の3回の試験日程が案内されています。

関連記事:JATI-ATI資格とは?費用・難易度・取得方法を解説【2026年版】

医療系国家資格をスポーツトレーナーとして活かす方法

施術やリハビリまで含めて選手を支えたいなら、医療系国家資格がスポーツトレーナーとしての土台になります。原則として3年以上の養成課程が必要なため、進学先を選ぶ段階で方向性を決めておくことが大切です。

理学療法士はスポーツ現場で何を担う?

理学療法士は、ケガや障害で低下した動作能力の回復を、運動や物理的な手段で支える国家資格です。法律では、身体に障害のある人に対して、主に基本的動作能力の回復を図るために運動療法や電気刺激、温熱などの物理的手段を用いることを理学療法と定義しています。

業務は医師の指示の下で行われるため、スポーツ現場では医療機関のスポーツリハビリや、医師と連携した競技復帰のサポートで力を発揮します。受験資格を得るには、文部科学大臣が指定した学校または都道府県知事が指定した養成施設で3年以上学ぶ必要があります。

柔道整復師はどんなケガに対応できる?

柔道整復師は、スポーツ現場で起こりやすい外傷への施術を専門とする国家資格です。受験するには、指定された学校または養成施設で3年以上、解剖学や生理学、病理学などを学ぶ必要があります。

法律では、医師の同意を得た場合のほかは脱臼や骨折の患部に施術してはならないとされ、応急手当は例外とされています。チームドクターが常駐しない現場では、この線引きを理解したうえで初期対応と医療機関への引き継ぎを行えることが強みになります。

あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師はどう活かせる?

あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師は、手技や鍼、灸による施術を業として行える国家資格です。医師以外の人がこれらを業とするには、それぞれの免許が必要だと法律で定められています。

受験資格は、認定された学校や養成施設で3年以上学ぶことで、国家試験はそれぞれ別に行われます。スポーツ現場では、練習や試合の前後に行うコンディショニングケアなどで専門性を活かせます。どの資格を組み合わせて取得するかは、学校のカリキュラムや目指すチームの体制を見て判断しましょう。

国家資格ルートを選ぶ前に確認したいことは?

国家資格ルートを選ぶ前に、「3年以上の在学期間」「学費」「スポーツ現場での実習機会」の3点を確認しておきましょう。養成校によって、JSPO-ATの免除適応コースを併設しているか、スポーツチームとの実習先があるかは異なります。

国家試験の合格状況は厚生労働省が毎年公表しているため、志望校のオープンキャンパスなどで、実習先や卒業後の進路とあわせて最新の情報を確認するのがおすすめです。

目的別|スポーツトレーナー資格の選び方

スポーツトレーナー資格の選び方は、「どこで・誰を支えたいか」を先に決めることが出発点です。ここでは4つの目的ごとに、最初に検討したい資格と次のステップを整理します。

目的最初に検討したい資格次のステップの例事前に確認すること
プロ・実業団チームに帯同したいJSPO-AT、医療系国家資格NSCA-CSCSやJATI-ATIでトレーニング指導の専門性を加える推薦を受けられる団体、承認校・養成校の有無
医療機関や治療院からスポーツに関わりたい理学療法士、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師JSPO-ATなどでスポーツ現場の知識を広げる3年以上の通学計画と学費
フィットネス現場で競技者も指導したいNSCA-CPT、健康運動指導士NSCA-CSCSやJATI-ATIで競技者向けの指導へ広げる受験に必要なCPR/AED講習、学歴条件
パーソナルトレーナーとしてアスリートを支えたいNSCA-CPTNSCA-CSCS(学位がある場合)やJATI-ATI指導の基礎知識、実技の練習環境

プロ・実業団チームに帯同したい場合は?

チームへの帯同を目指すなら、外傷予防と救急対応を担えるJSPO-ATか、施術ができる医療系国家資格を軸に考えるのが現実的です。そのうえで、トレーニング指導の専門性を示せるCSCSやJATI-ATIを加えると、担える役割が広がります。

チームによって求める資格や経験は異なるため、目指すチームのスタッフ紹介や募集要項を調べ、どのような資格の組み合わせで働いている人が多いのかを確認しておくと、遠回りを防げます。

医療機関や治療院からスポーツに関わりたい場合は?

医療の立場から選手を支えたいなら、まず医療系国家資格を取得し、スポーツ分野の知識を上乗せする順番がおすすめです。理学療法士はリハビリ、柔道整復師は外傷への施術、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師はコンディショニングケアというように、得意とする領域が違います。

前述のとおり、医療機関で働きながらJSPO-ATを取得する例もあるため、就職後にスポーツ現場の資格を目指す道も視野に入れておきましょう。

フィットネス現場で競技者も指導したい場合は?

フィットネスクラブなどで働きながら競技者の指導にも関わりたい場合は、NSCA-CPTや健康運動指導士から始めるとよいでしょう。幅広い対象者を指導する基礎を固めてから、競技者向けのCSCSやJATI-ATIへ広げる流れがつくりやすくなります。

関連記事:トレーナーにおすすめの資格は?種類や資格取得のメリットを解説

パーソナルトレーナーとしてアスリートを支えたい場合は?

パーソナルトレーナーとして学生アスリートや競技愛好者を支えたいなら、NSCA-CPTで指導の基礎を固めるのが第一歩です。満18歳以上で高校卒業などの条件を満たせば受験でき、大学卒業を条件としないため挑戦しやすい資格です。学位を持っている人は、CSCSへのステップアップも検討できます。

パーソナル・フィットネス現場を目指す人の資格準備と学び方

パーソナルやフィットネスの現場でスポーツトレーナーとして活躍するには、資格試験の対策だけでなく、実際にお客様を指導できる知識と技術を並行して身につけることが重要です。

資格試験の前に身につけたい知識は?

NSCA-CPTの出題範囲を見ると、クライアント面談と評価が23%、プログラムプランニングが32%、エクササイズテクニックが31%、安全性・緊急時・法的問題が14%を占めています。つまり、暗記だけでなく「目の前の人を評価し、計画を立て、安全に指導する力」が問われる試験です。

そのため、筋肉や関節の働きを理解する機能解剖学、エネルギー供給の仕組みを学ぶ運動生理学、動作を力学的に捉えるバイオメカニクスといった基礎を先に固めておくと、試験勉強も現場での指導もスムーズになります。

関連記事:NSCA-CPTの難易度は?合格率・勉強時間を徹底解説【2026年版】

関連記事:解剖学の勉強法(トレーナー志望者向け)(同時制作記事のため公開後に内部リンク設定)

DEED-STLの104時間カリキュラムでは何を学べる?

DEED-STL パーソナルトレーナースクール東京新宿校では、トレーナーとして必要な理論と実技を104時間のカリキュラムで学べます。グループ指導コースは週1回・4時間・全26回(合計104時間)で、別途5時間の入学前基礎講義動画が用意されています。マンツーマン指導コースは個別に時間配分が異なります。

座学では、運動生理学、栄養学、機能解剖学、ストレッチ基礎、バイオメカニクス、パーソナルトレーニング基礎、接客(カウンセリングやリスク回避など)の7分野を扱い、実技ではトレーニング実技、ストレッチ実技、パーソナルトレーニング実技に取り組みます。受講料は550,000円(税込)で入会金は0円、スクールローンを利用すると月額1.1万円から受講できます。

NSCA対策講座はどんな位置づけ?

DEED-STLでは、本コースとは別のオプションとしてNSCA対策講座(132,000円・税込)を用意しています。本コースの受講だけでNSCAの資格が付与されるわけではなく、資格を取得するには、NSCAジャパンに受験を申し込み、CPR/AED認定などの受験条件を満たしたうえで試験に合格する必要があります。

「まずは指導の土台をつくり、そのうえで資格試験にも備えたい」という人は、無料説明会でカリキュラムの進め方や対策講座の内容を確認してみてください。

関連記事:NSCA試験の受験手順と当日の流れ完全ガイド【2026年最新】

スポーツトレーナーになるまでのルートは?

スポーツトレーナーになるルートは、大きく分けて「大学・専門学校で学ぶ」「民間スクールや講習会で学ぶ」「現場経験を積みながら資格を取る」の3つです。どのルートを選ぶかによって、取得しやすい資格も変わります。

医療系国家資格やJSPO-ATの承認校ルートを選ぶなら、大学・専門学校への進学が前提です。すでに社会人の人は、NSCA-CPTなどの民間資格とスクールでの学習を組み合わせ、フィットネス現場で経験を積みながら次の資格を目指す進め方もあります。ルートごとの具体的なステップや必要なスキルは、別の記事で詳しく解説します。

スポーツトレーナー資格に関するよくある質問

スポーツトレーナーになるのに資格は必須ですか?

スポーツトレーナーとして働くために、法律で一律に義務づけられた資格はありません。ただし、あん摩・マッサージ・指圧・はり・きゅうを業として行うには国家資格の免許が必要で、柔道整復師にも脱臼・骨折の施術に医師の同意が必要といった法律上の決まりがあります。運動指導を中心にするのか、施術やリハビリにも関わるのかで、必要になる資格は変わります。

「トレーナーの三大資格」とはどの資格ですか?

公的に定められた「三大資格」はありません。スポーツ現場ではJSPO-AT、NSCA-CSCS、NSCA-CPT、JATI-ATIなどがよく話題にのぼりますが、どれが上位ということではなく、担う役割が異なります。外傷予防や救急対応ならJSPO-AT、競技力を高めるトレーニング指導ならCSCSやJATI-ATIというように、目的から選ぶのがおすすめです。

スポーツトレーナーと理学療法士の違いは何ですか?

スポーツトレーナーは職種の呼び名で、理学療法士は法律に基づく国家資格です。理学療法士は厚生労働大臣の免許を受け、医師の指示の下で基本的動作能力の回復を図る理学療法を行います。スポーツ現場で働く理学療法士もいますが、理学療法士でない人が理学療法士やまぎらわしい名称を名乗ることは法律で禁じられています。

独学で取れるスポーツトレーナー資格はありますか?

NSCA-CPTやNSCA-CSCSは、公式の受験条件に講習会の受講が含まれていないため、独学で受験準備を進めることもできます。ただし、実技評価を含む成人対象のCPR/AED講習の修了など、学習とは別の条件があります。JSPO-ATの養成講習会や医療系国家資格は、講習や養成施設での学習が前提になるため、独学だけでは取得できません。

社会人からでもスポーツトレーナー資格は取れますか?

取得を目指すことは可能です。NSCA-CPTは満18歳以上で高校卒業などの条件を満たせば受験でき、JATI-ATIの養成講習会は高校卒業後3年以上の運動指導経験などでも受講資格を得られます。一方、医療系国家資格は3年以上の養成課程が必要なため、仕事との両立方法を学校ごとに確認しておきましょう。

NSCA-CSCSは今から目指しても間に合いますか?

日本の大学で学士号を取得した人は、NSCAジャパンの2026年4月9日の告知によると2035年末まで現行の受験条件で受験できます。米国外で学位を取得した人への新しい受験条件の適用は2036年1月以降とされています。すでに取得した資格の保持や更新には影響がないため、受験を考えている人は早めに計画を立てると安心です。

まとめ|スポーツトレーナー資格は目的と現場から逆算して選ぼう

スポーツトレーナー資格は、種類の多さに迷うよりも、担いたい役割と働きたい現場から逆算して選ぶことが大切です。この記事のポイントを振り返ります。

  • スポーツトレーナーという国家資格はなく、施術に関わる行為には医療系国家資格が必要
  • 外傷予防と救急対応ならJSPO-AT、競技力向上のトレーニング指導ならNSCA-CSCSやJATI-ATIが候補
  • 施術やリハビリに関わるなら、理学療法士・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師が軸になる
  • CSCSは、日本の大学で学士号を取得した人なら2035年末まで現行条件で受験可能
  • パーソナル・フィットネス現場を目指すなら、NSCA-CPTなどで指導の基礎を固めてから広げる

パーソナルトレーナーやフィットネス現場からスポーツトレーナーを目指す方は、資格の勉強と並行して、現場で通用する理論と実技を身につけておくと将来の選択肢が広がります。DEED-STLでは、カリキュラムやNSCA対策講座について無料説明会で詳しくご案内していますので、お気軽にお問い合わせください。

パーソナル・フィットネス現場でスポーツトレーナーを目指す方へ

DEED-STL パーソナルトレーナースクール東京新宿校(東京都新宿区四谷4-28-6-6F)
104時間のカリキュラムと別講座のNSCA対策講座について、無料説明会・資料請求でご案内しています。無料説明会・資料請求はこちら

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