【シーン別】市販のスポーツドリンクをより効果的に摂取する方法
こんにちは!一般社団法人DEEDスポーツトレーニング理論です!
夏の暑さも和らぎ、過ごしやすい日が多くなってきましたね👍
そんな気温の変化に合わせて、変えて頂きたいのが運動中の飲料摂取の方法です。
運動中の飲料摂取は「水分の補給」と「エネルギーの補給」の大きく2つの目的があります!
なぜ、この2つを意識する必要があるのか、1つずつ確認していきましょう。
① 水分補給で体温をコントロール
運動中は、体温の上昇を抑えるため、発汗し、汗による気化熱で体温を下げることを行っています。体温が過度に上昇すると体は活動しにくくなりますので、体温をコントロールするためには、発汗しつづけなければいけません。
その発汗をするためには、十分な水分が必要になるため、体外から水分を補給する必要があるのです。
② エネルギー補給でパフォーマンスの低下を防ぐ
運動中のエネルギーとして糖質も消費します。
糖質は、筋肉や肝臓にもストックされていますが、約2000kcal(個体差あり)と体内に貯蔵できる量には上限があります。そのため、エネルギー(糖質)の補給がされない状況で運動を継続して行うと、エネルギーの枯渇により活動量の低下が起きます。
どんなに競技力が高く優秀な選手も水分だけでは、パフォーマンスの低下につながり、競技によっては続行することも不可能になります。
体を動かすエネルギーとなる糖質は水に含まれないため、糖質やナトリウムなどの供給ができる飲料での摂取が必須になるのです。
スポーツドリンクが一番手軽!
基本的には、濃度が薄いほど消化の手間が省けるため、胃での水分の通過速度も腸での吸収も速くなります。なので、吸収速度だけ考えた場合、最も優秀なドリンクは浸透圧差の大きい水だと言えます。しかし、前述したように水ではエネルギー補給が不十分。
そこで利用するのがスポーツドリンクです。名前の通りスポーツに最適であるとされるスポーツドリンクは濃度が高いため、水分の吸収が遅くなる(糖質の吸収速度は増加する)傾向にあります。また、長時間胃や小腸に留まることで、血液が胃、小腸に集まり、一番重要な筋に血液が十分に行きわたりにくくなることにも繋がる…
ではどうしたらいいのか🤔
ここから水分補給とエネルギーの吸収速度を考慮した摂取方法をスポーツドリンクの利用シーン別に紹介していきます!
スポーツドリンクを効果的に活用する
吸収速度が少し遅いとはいえ、糖質やナトリウムの含有量で考えるとやはりスポーツドリンクが最も手軽で効果的です。
1回の水分摂取量は、活動量や気温により変化するため、状況に合わせてドリンクの「濃さ」を変えてみましょう!
① 暑い日や運動中は薄めで吸収速度アップ!
運動中は、パフォーマンスに影響(もたれない)させないためにも水分の吸収速度を上げたい場面です。また、気温が高い日には、1回で摂取する水分摂取量が多くなるため、濃度は「薄め」で「吸収速度を重視」させましょう。濃度を薄めにすることによって胃腸への負担も小さくなります。
② 寒い日やハーフタイム、インターバルでは濃いめで栄養アップ!
ハーフタイムやインターバルの間は、水分の吸収に少し時間を割けます。また、寒い日には水分摂取量が少なくなるため、濃度は「濃いめ」で「糖質補給重視」させます。濃いめにすることで糖質をたっぷり摂取することができます。
また、運動後の糖質摂取は、筋グリコーゲンの回復を促すため、30g程度の糖質摂取がオススメです!
濃いめのドリンクも市販のスポーツドリンクやエネルギーゼリーなどで十分かと思います。
スポーツドリンク3製品を比較
スポーツドリンクを選ぶポイントとして最低限見ておきたいのは炭水化物(糖質)とナトリウムの含有量です。
日本体育協会は、ナトリウム(40~80mg/100ml )と糖質(1時間以上運動をする時は4~8%)を含んだ飲料を推奨しています。ナトリウムの摂取は、血液中のナトリウム濃度の低下から熱けいれんが起こると報告されているため、運動時のドリンクでは確認したい成分です。
今回比較した3つの中ではポカリスエットが糖質・ナトリウムともに一番多く、電解質も含まれているため、十分な栄養が補給できそうです。また、アミノバリューに関しては、BCAAと言われるアミノ酸も含まれているため、筋分解や筋疲労の抑制などの効果も期待できます!
スポーツドリンクの中には、機能的な成分が含まれる製品も出ていますが、少し価格設定が高い傾向にあります。
最近は「水を飲むな!」という根性論的な古い指導は少なくなりましたが、ご自身が運動する時はもちろん、トレーナーとして指導する上でも、状況に合わせた水分補給にも注意していきたいところです!
水分の吸収速度は、濃度を変えるだけで、シーンにあった摂取ができますので、運動する際は、ぜひ一工夫してみてください!
一般社団法人DEEDスポーツトレーニング理論では、このように栄養を摂取した時の体の反応は「栄養学」や「生理学」で学んでいき、答えだけではなく、その背景にある「なぜ?」を徹底的に学ぶことができます!
当スクールは、パーソナルトレーナーの短期(6ヶ月)養成講座となっておりますが、トレーナーとして活動したい方だけでなく、ご自身のトレーニングに生かしたい方、身体について学びたい方など、様々な目的の方に受講頂いております。
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